2000万円問題ありましたよね?
老後の資金は年金だけでなく貯金として2000万円も必要になる。と言ってたアレです。
果たして本当に2000万円でいいんでしょうか?
それより少なくてもいい?もしくはもっと貯金しないといけない?ってのを冷静に見つめていきましょう。
2000万円はなんで必要なの?
2000万円問題と叫ばれて久しい昨今ですが、この2000万円ってなんでしょうか。
こちらは平均的な家庭の老夫婦2人で年金で平均的な暮らしをした場合、毎年赤字が出て、平均的寿命で亡くなるまでに赤字が2000万円くらいに膨らんでいる、という結果の金額です。
平均的な暮らしの中の詳細な生活費は過度な支出もなく、海外旅行などの派手な外出もなく、本当に毎日コロナ禍レベルに慎ましく、外出していないレベルの支出です。
ただ、こちらの計算は2人暮らしを元にしているので、一人暮らしなら余計にかかる金額があると思います。実は一人暮らしより2人で暮らすほうがコスパはいいのです。
どのくらい生きる?
気を取り直してまずはご自身を振り返りましょう。
最初にどのくらい生きるのか?を見てみます。生きる年数が大体分かったら蓄えの目安もつきます。
しかし、あなたがどのくらい生きるのか?それは正確には分かりません。
しかし!日本では平均寿命というのを公表しておりますので、それを元に考えてみましょう。
性別 | 寿命 |
総合 | 84.36 |
男性 | 81.41 |
女性 | 87.45 |
性別によりますが、80年は半数以上の方は生きるとのことです。あとは周りの家族がどのくらい長生きなのかにもよってきます。病気は遺伝によるものも含まれますので。
ただまぁ両親共に80歳以上生きたけど、その息子は60半ばで亡くなったという例も知ってますので確実に自分はこのくらい生きる!というのは本当に分かりません。
自分の今の支出を確認する
今、生活する上で必要な支出は毎月いくらくらいか確認しましょう。生活レベルを現状維持で今後もやっていきたい、というなら今の支出が、今後80歳近くまで続くと仮定できます。
どのくらい”健康に”生きる?
今と同じ生活が死ぬ直前まで続くと考えている人は、そんなにいないと思います。
老化していければどこかしらに欠陥が出てくるもの。ではその欠陥はいつぐらいから出てくるのでしょうか。それを知る為に健康寿命を参考にしてみましょう。
健康寿命とは
「健康寿命」は国連世界保健機関(WHO)が提唱した新しい寿命の指標で、平均寿命から健康に問題のある期間を差し引いた期間のことです。“健康に問題のある期間”とは、日常生活が制限されてしまうような「寝たきり」「認知症」といった介護が必要になる期間のことです。
https://whill.inc/jp/column/25_healthy_life_expectancy
ということで健康寿命を過ぎたら病院にお世話になる回数が増える等で、医療費がかかってくると考えて良いと思います。
では健康寿命はどのくらいなのでしょうか。見てみましょう。
性別 | 健康寿命 |
男性 | 72.14 |
女性 | 74.79 |
健康寿命は2016年のデータなので少し古いです。今ですともう少し健康寿命が伸びているのではないか、という見方だそうです。
他にデータもないので、この情報を元に話は進めます。
男性ですと81.41-72.14=9.27年、女性ですと12.66年何らか健康に支障をきたしながらも、生きていかなければなりません。またこの年月分、生活費に上乗せして医療費もかかってくる、という見方ができます。(あくまでも平均してです)
何歳まで、年収いくらで働く?
今や定年が75歳と叫ばれて久しいです。
ただ、今の制度のままですと正社員の定年は60〜65歳までで、それ以降は契約社員、派遣社員等扱いが異なりながらも75歳まで働くことになりそうです。
そうすると60〜65歳をピークに、それ以降の75歳までは年収が下がる形になります。
75歳まで働くことを前提に考えたとしても、60〜65歳以降の年収が下がることは想定しておいたほうがよろしいかと思います。
大体20〜50%ほどの年収になるとの見方もあります。
材料は揃った!計算してみよう!
今のあなたの年齢から、あと余命がいくつくらいあるのか計算してみましょう。
今の生活費の毎月の支出を年月分計算していきます。
また健康寿命から平均寿命までの年月分、医療費も追加します。(大体毎月多く見積もって20%分の追加した金額でまずは算出してみます)
そこにあなたが今後行うであろうライフイベントの出費を追加します。(結婚、住宅の購入、出産、子供の学費など)
そうすることで、今後あなたが必要になるお金が分かります。
60歳までは働いたお金で全て賄っていくでしょうけど、65歳以上になると年金を受け取れます。
この年金もいくら受け取れるか「ねんきんネット」で見てみるといいと思います。
ただ、この「ねんきんネット」今まで払った総額で計算してくるので、若い人ほど少額の表記になり、絶望します。大体いくらくらいもらえるのか?を記事などで見ておくといいと思います。
しかし、以前は60歳から今や65〜75歳からと開始年齢がどんどん遅くなっていきます。今後いくつになっているか、楽観しておかないほうがいいかもしれません。(そんなこと言いたくないですけど)
本来は、老後の資金は年金に任せて今稼いだお金で今楽しんでください、というのが年金の骨子だったように思いますが、もうそれは幻。貯めるしかない、というのがそもそも切ないところですね。
富裕層は逆に使い切るという考えも大事
子供がいない、資産の受け継ぐ先がいない富裕層であれば、むしろ、資産を使い切るという考え方はもっておいたほうがいいと思います。
最近は子供のいない世帯も増えてますので、いくらくらいを老後に使うのか、計算してもし余る金額があるようであれば、その金額の使いみちを検討してもいいと思います。
私は富豪になったら保護犬など動物保護に貢献したいと考えています!!どうか富豪にしてください!
貯金計画を立てよう
実際に支出、収入が分かったところであなたはいくら貯金で必要でしょうか。
その金額が分かったら、実際に毎月いくら貯金していけばいいか算出しましょう。
住宅を購入した場合はローンを返しながら貯金をするのか、ローンを返却後に金額を大きくして貯金するのか、はたまた貯金分の内いくらを長期の投資に回すのか、等も考えていきましょう。
私は自分の半年くらい生活できるだけの金額を現金で残したら、後は全て投資でいいと思っておりますが、それは個人個人の判断になります。
投資はマイナスになることもありえますので、マイナスになってもいいのか、いくらまでマイナスなら許容できるのかを投資しながら見極めていくでもいいと思います。
将来どうなりたいか?
もしあなたが若ければ、老後を心配して貯金するより将来のなりたい自分の為にまずは自己投資を行うというのも手段の一つです。
若くなくても、やりたいことがある、将来どうなりたいかの道筋を考えて、思い通りの人生を歩むのがいいと思います。
一度きりの人生、何もできずに終わったって最期思うの虚しくないですか?
なんかやってから死にたいですよね。
支出や収入を見つめ直すのも常に行い、自分がどうしたいのか、常々考えながら生きるのがいいと思います!!
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